OB通信 №12「後輩へ、伝えたい『心・体・技』」を読んで

 7月4日付け、朝妻君のOB通信を読んだ。柿沼会長から4年間の総括を書くように言われたとのことで、ずいぶん長いなと計算してみると4,800字あった。原稿用紙12枚という朝妻君の“努力”に対して、何かコメントしたいと思った。
 まず何よりも、彼が入部して、連戦連敗のチームをキャプテンとして鍛え上げ、安定した強いチームにして高経の伝統をつくろうとした心意気は良く、我々OB会が望んでいる思いと重なるということである。一時期は良き指導者がいて、学生も頑張り、“北関東6連覇”という偉業を成し遂げた時代もあったわけだから。
 そして、近年の低迷に対して「現役が強くなければOB会も活性化しない」と会長が千葉から高速を乗り継いで、高崎まで通いの強化指導を始められたのが3年前のことである。現在は、その指導を受けて卒業した地元の若手OBがその志を継いでいるが、そこにはやはり大きなエネルギーが必要とされることはいうまでもない。
 OB会として、学生に対する物心両面の支援は何も近くにいる者だけの行為でなく、各地にいるOB・OGの思いが一つになってはじめてできることである。そこはぜひ理解して、できるだけたくさんのOB・OGがOB会活動に参加してほしいと願う。若いうちから仕事をして、OB会など他の活動もすることは“カッコいい”ものである。朝妻君は、キャプテンとしての1年間の経験を通して人間関係や組織運営の難しさを痛感し、また人間として成長できたと思うと言っている。良きOBとなることを期待したい。
ところで、今度の7月の総会は、私は申し訳ないが欠席させていただく。団体組織の会費に含まれる新聞の編集などの仕事をしてきて、3年前に定年退職して移った今の会社は医療関係の出版業。強気で売れるだろうと多目に刷った新刊本は在庫の山で、これに関連した仕事が28、29日と入ってやむを得ず欠席、というのが近況である。
 今年のOB・OG戦は第二回フリースロー名人戦と、新しく出身高校別の東西対抗戦もやるという。張り切りすぎて、怪我しないよう頼みたい。懇親会は現役全員を入れて学生食堂でやるという、画期的なことだ。若いOBたちがアイデアを出して、実現させた。来年以降はまた、元気なOB・OGや学生たちに会うことが楽しみな会になりそうだ。
                                   (昭和43年卒・西沢孝洋)