震災に寄せて

【木村太一(平成20年卒)】
 この度の地震においては大小様々な形での被害にあわれている方多数いらっしゃるかと存じます。心よりお見舞い申し上げます。
 この地震で、大学を卒業した後も高経バスケ部で共に過ごした仲間達とのつながりの深さを深く感じました。
 私の住む栃木で大きな揺れがあり、1時間程たってから東北地方の津波の被害を知りました。それから程なくしてOGの山田悦子先輩(19年卒・三重県桑名市在住)から安否確認の連絡が来ました。山田さんの迅速な連絡で私の同期の千田由貴子(20年卒・宮城県仙台市勤務)と連絡が取れたことで無事が確認できました。しかし、私が学生当時の先輩・同期・後輩で被害の大きかった仙台にいて連絡が取れたのは千田の一人だけで、他に仙台にいる岩間良介(20年卒・宮城県仙台市勤務)、遠藤修平(21年卒・宮城県仙台市勤務)、堀内崇文(21年卒・宮城県仙台市勤務)の3人の安否は不明で、直接連絡も取れませんでした。当時の先輩・同期・後輩に声をかけて連絡のとれない3人の情報を集めてもらいました。先輩の山口由佳さん(19年卒・石川県羽咋市在住)、同期の舘阿矢乃(20年卒・富山県在住)、後輩の増田大悟(21年卒・東京都港区勤務)、竹内靖二(22年卒・長野県千曲市在住)、横田裕基(23年卒・群馬県高崎市在住)など、学生時代の仲間がすぐに連絡をくれて情報提供に協力してくれました。地震のあった晩には連絡のとれなかった遠藤の無事がソーシャル・ネットワークで分かりました。岩間と堀内と連絡が取れたのは携帯の電波も落ち着き始め、ライフラインが徐々に復旧し始めた地震から2日後でした。本人達と連絡がつながらず安否確認ができない間は、本当に長く感じました。その間も協力してくれた仲間が情報を集めてくれたり、被災地の仲間に連絡を試みていてくれました。その甲斐あって、仲間達が無事でいてくれたことをみんなと共有することができ、その喜びを分かち合えたと思っています。
 高経バスケ部の仲間がつないでくれて、協力してくれたことで多くの情報を集めることができました。卒業した今も互いを想う気持ちがあるみんながいてくれたからだと感じ、OBのつながりの深さを感じます。その仲間達と今年のOB総会でみんなと笑顔で会えるのを楽しみにしています。

【岩間良介(平成20年卒)】
 私は、社会人になりもうすぐ4年目を迎えようとしていますが、改めて大学生活を供に過ごした仲間との強い繋がりを感じています。
 私の勤務地は、仙台駅を降りてすぐの場所に所在します。震災直後から、そんな私を気遣って、先・同・後輩から、沢山の連絡がありました。幸いにも、家族や私に怪我はありませんでしたが、ライフラインの寸断や土日を問わない業務の疲れから、連絡をすぐに返せずにいました。 それにより、いらぬ心配をかけ、叱責されはしましたが、私を気遣ってくれる方々の存在に、嬉しさを感じずにはいられませんでした。
 また昨年は、仙台支部のOB・OG会にも参加させていただき、当部の歴史や繋がりの強さを体感してもおります。そしてこれからは、諸先輩方をお手本に自身が当部の歴史と繋がりの強さを継承していかなければならないと自負もいたしております。
  さしあたりましては、本年夏に行われるOB・OG会に参加し、みなさまとの親交を深められることを楽しみに、日々精進して参りたいと思います。運任せにはなりますが、フリースロー名人の座も守ることができればと思います。
 末筆ではございますが、みなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

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